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「甘えさせる」と「甘やかす」は180度ちがう

乳幼児期に子どもの甘えを受け止め、それにしっかりと応えて子どもの心を満たすことは子育ての原点です。
授乳の時に赤ちゃんを見つめながら話しかけたり、抱っこをねだったら抱きしめ、話しかけてきたら耳を傾けてうなづく…。スキンシップによる愛着形成が重要だと言われます。それによって子どもの心が安定し、親への絶対的な安心感が生まれて心が深くむすびつくからです。

人見知りや後追いが起こるのは、健全な親子関係の証だといえます。親との愛着形成がなされ、親こそが絶対的な安心基地になっている証拠だからです。

幼児期にそれがなかったという方は、育て直しが必要かもしれません。育て直しはどの年齢からでも可能です。具体的には個々の状況や親子関係によって異なりますが、基本的には抱っこしてスキンシップを図って甘えさせることです。「甘えさせる」ことは親子の絆の根本なのです。

ところが、子どもの我がままや勝手を甘えと勘違いして、そのまま受け止めてしまう親もいます。

それは子どもが自分の欲求や欲望を満たそうとして親を思い通りに操ろうとする我がままであり、心の安定を求めようとする甘えとは全く違います。その見極めを間違えるとたいへんなことになります。
子どもの欲求や欲望は、成長とともにエスカレートしていき、最終的には罵声や暴力によって無理やり親を従わせようとしていきます。友達に対してはいじめや嫌がらせ、脅迫や暴力によって従わせようとする事態も生じることもあります。「甘えさせる」が「甘やかさない」よう心がけてください。