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対話は一人称で ~指示命令は控える~

子育てや教育の場では、「~しなさい」「~はダメ」と子どもに対して指示命令をしがちです。慌ただしい生活の中で心のゆとりもなく、ついつい「早く早く」とせきたてながら、短時間でスムーズに物事を進めようとしてしまいます。

しかし、親や教師からの指示命令を受けるばかりでは、自分の頭で考えて判断して行動する力は育まれません。指示命令がないと動けない受け身の子どもになってしまいます。そして、自分に対する自信も持てず、「これしていい?」と親や教師の同意や許可を求めるようになってしまいます。最近の若者は、マニュアル人間が多くなったと言われています。指示命令の子育てや教育を象徴していると言えるでしょう。

 子どもに働きかけるとき、対話するときは、「一人称の対話」を心がけてください。
「あなたはどうしたいの?」
「あなたはどう思うの?」
「どうしてだろうね?」
と子どもに問い直しことがポイントです。

すると、
「ぼくは…したい」
「私は…思う」
「…だからでしょう」

と子ども自身の考えや思いが一人称で返ってくるでしょう。
そこまで答えられない場合は、
「あなたはどちらがいい?」
といった選択式で一人称で答えるようにしましょう。
常に出なくてもいいので、少し心のゆとりと時間の余裕がある時はじっくりと子どもの答えを待ちましょう。

さあ、今日から「一人称の対話」を心がけてください。