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クペリの想い

代表あいさつ

『今からでも大丈夫!子どものSOSは「育て直し」のチャンス』(セルバ出版)の中で代表のまっちゃん(松永高弘)が伝えています。

 正しい、完璧な子育てをしている人は一人もいません。人は、子育てをしながら親になっていくのです。手探りで子どもと向き合い、うまくいかないことや誤りを重ねながら子育てをしていくものです。

 子どもは正直なもので、「違うよ!もっとこうして!」といろいろな形で親にSOSを発します。癇癪や多動、暴力や暴言、言葉や育ちの遅れ、登園登校渋りや不登校、いじめなどです。

 こうした時に、親子や夫婦関係を見直し、子どもとの関わり方を振り返ってみましょう。子どもが求めているもの、心を満たす必要性に気づかされるでしょう。クペリは、じっくりと親御さんと話し合い、解決・改善の道をいっしょに見つけていきます。

「育て直し」「育ち直し」ながら子育て・親育ちを!

 小学生以上の子育て相談で最も多い悩みが、不登校です。相談の中では、その子の誕生からの育ちをたどっていきます。すると、乳幼児期から心が満たされていないケースが多く見られます。中学生でも、心が3歳児から満たされていなければ、3歳児だと思ってハグや添い寝などスキンシップをしていきます。その年齢期に欠けている体験を今していくことで心が満たされていくのです。それが「育ち直し」です。
 また、誕生からたどっていく中で、ママやパパが自分の子ども時代に心が満たされないまま親になっていることがあります。厳しく育てられたママが、わが子をどのように甘えさせて良いか分からないという方もいました。まずは、ママ自身が欠けた体験をしながら、心を埋めていくことが必要になります。それが「育ち直し」です。
 クペリは、人としての心の発達や成長を振り返りながら根本的な部分を埋めていくことで現状の改善や回復につなげていきます。

心の健全な発達と成長!「二段階人格形成論」(角田メソッド)

懐妊(胎児)から思春期までの心の発達・成長を「二段階人格形成論」として角田春高氏(クペリ顧問)がまとめ上げました。詳しくは、角田氏の『「振り返り」と「謝ること」で変わる保育』『赤ちゃんが大人になる道筋と育て直し』『今からはじめる「育て直し」』をご覧ください。松永の『今からでも大丈夫!子どものSOSは「育て直し」のチャンス』にも記載しています。

ポイントは、乳幼児期のスキンシップ・愛着形成です。分かりやすい目安として、後追いや人見知りがあれば、ほぼ満たされていると思われます。

懐妊から現在までの子どもの育ちをたどる中で、どの発達段階が満たされていないのかをつかみ、それを補う方法を伝え、考えるのがクペリの子育て相談です。

親が変われば子は変わる!いつからでも子どもは変わります。

「子どもは親を写す鏡」と言われますが、子どもは親の影響を受けて育っていきます。ママやパパになって気づくことがあるでしょう。自分の親と同じような言い方や行動をしていることを。自分が受けた子育てをしていたり、逆に反面教師でその反対をしていることもあります。虐待の連鎖と言われますが、子育ても連鎖しているのです。
 どの親もわが子のために一生懸命ですが、子育ての負の連鎖に気づかないままいると子どもがSOSを発します。その時は、立ち止まって振り返りましょう。けれども、自分ではなかなか気づかないものです。他の親や親子関係、子育てを経験していないからです。クペリは、その手助けをしていっしょに考えます。
 親御さんが理解して、自分を変えるよう努めると子どもは必ず変わります。子どもは親の変化を敏感に感じ取り、柔軟に寛容に受け止めるのです。

自分で自分を変える魔法!「ほめ日記」

子どもは、親の変化によって改善回復していきますが、親は自分を自分で変えていかなければならない場合が多いです。子どもの悩みを抱えて相談に来られる親御さんは、自己肯定感が低い方が多いです。まずは、自分で自分を肯定し、大事にすることから始めるよう伝えています。

 手塚千砂子さんが開発された「ほめ日記」は、自分で自分の心を元気にしていく方法です。手塚さんのほめ日記の書物は、いろいろと出版されています。松永の『今からでも大丈夫!子どものSOSは「育て直し」のチャンス』にもアレンジ版を記載しています。

 日常生活の当たり前の中で、自分の素敵や素晴らしさを見つけて記載する。言葉の力(言霊)によって自分を認めて心を元気にしていくのです。「今朝も朝ごはんを作っている私って頑張ってるよね」という具合に。クペリは、「ほめ日記」で心を元気にするよう勧めています。

子育ては人との関係づくり!「子育て十訓+α」

クペリは、子育ての講演会や子どもに関わる方(保育者・学生等)の研修もしています。代表の松永が、子育ての奥義「子育て十訓+α」をまとめました。詳しくは、『今からでも大丈夫!子どものSOSは「育て直し」のチャンス』に記載しています。

 子育ては、親の思い通りにならないことばかりです。それは、子育てだけではありません。夫婦の間でも、他人との関係でも同じです。子育ての奥義は、他者との関係づくりにも当てはまり、自身の生き方にもつながるのです。講演会や研修では、このような内容をお伝えしています。以下に「子育て十訓+α」のポイントを示します。

10訓+α伸ばす力・内容伸ばす力・内容
人と比べずわが子を見つめて認める個性を尊重する他者と比べて一喜一憂しない
わずかな歩みや前進に気づく
子の思いや表現を認める
信じて任せて待つ信頼する信じて任せて、我慢して見守る
失敗を恐れずに挑戦させる
「見ざる 言わざる 聞かざる」の姿勢で
結果より経過過程に目を向ける過程を認めて応援する
挑むことを応援する
投げかけ・問いかけ一人称の対話指示命令をしない
問いかけ投げかけで一人称の対話を
自己決定自分主体の言動
願えど期待せず過度な期待をしないストレス・イライラがなくなる
穏やかで感謝の気持ちになる
心はまるごと言葉はさらり短く話す聞いてもらうと聞ける子になる
子どもをまるごと受け止める
感謝と反省の心感謝と反省を伝える感謝の気持ちを感じ合い、伝え合う
真に迫る(怒ると叱る)心に響く叱り方怒らず叱る
心底から子どもに訴える
一歩戻って二歩進む成長を見守る
笑顔は幸せの種一人の笑顔が家族の笑顔
いのちへの賛美生きていることに感謝

SNS・ゲームとの付き合い方がますます重要!

日本小児科医会と日本産婦人科医会は、「スマホに子守をさせないで」と2歳まではテレビやスマホの視聴を控えるよう訴えています。しかしながら、年々その視聴は低年齢化し、時間も長くなって来ています。

 不登校の子は、例外なく、スマホ漬けになっています。昼夜逆転してゲームに没頭しているケースも多くあります。クペリも、幼少期からスマホ・ゲーム・テレビにのめり込まさないよう伝えています。

 親子での会話が増えた、子どもと遊ぶようになった、父親も子どもに絵本を読み聞かせるようになった、絵本を読みながら寝るようにしたなど子どもとの関わり方をかえることにより、「You Tube、テレビ」とせがむことが少なくなっていきます。

 スマホやテレビが…と批判し、強制的に禁止するだけでなく、親子の関わり方や接し方を見直していくことも必要でしょう。そうした子どもとの健全な関わり方についても講演や研修でお伝えしています。

子ども主体の学び場、「子どものための学校」づくり

 不登校の相談を重ねる中で親子が変わり、子どもの心が安定してくると家庭では自然な関係で生活できるようになります。しかしながら、“学校”の壁は高く厚く、なかなかその中で過ごせないという子もいます。それは、学校のありかた自体の問題だろうと思います。

 和歌山にきのくにこどもの村学園という私立の小中学校があります。そこは、すべてを子どもが決めて、子どもたちが話し合いながら取り組み、学び合うという珍しい学校です。ドキュメンタリー映画「夢見る小学校」の学校です。ここの子どもたちは、「学ぶこと・学校で過ごすことが楽しくて仕方がない」のです。もちろん、不登校もありません。

 クペリは、子どもたちが“楽しい”“みんなと過ごしたい”というこのような学び場を作りたいと考えています。そうして、その学校をモデルにして他の学校もできるところから変わっていき、子どもたちが生きやすくなるよう願っています。「子どものための学校」づくりを設立準備委員会を立ち上げて考えています。

地域の子育ての中心! 地域の子育て団体とのネットワーク

クペリは、三重県の北勢地域の子どもに関係する多くの団体とネットワークを作っています。フリースクール・居場所・学習支援・子育て支援・デイサービス・外国人支援・生き方支援・公演など推薦できる団体とつながっています。

クペリに相談すれば、適切な団体とつながることもできます。また、相談の中で適切な団体を紹介することもあります。

クペリは、子育て中のママやパパを支えていきたいと願っています。