「褒める」よりも「認める」

子育て講演会や育児書などでは、「ほめて育てる」「ほめる子育て」などとさかんに「褒める」ことを推奨しています。子どもを叱り、非難するのではなく、褒めることはとても大事です。
それは大人でも同じです。ただし、漠然と「褒める」中には、大きな落とし穴があることも知っておいてください。

ある子が先生の前で落ちていたごみをさっと拾ってゴミ箱に捨てました。もちろん、先生は褒めます。「あなたすばらしいわ」と。ある時、誰もいない時にその子の目の前にゴミが落ちていました。しかし、その子は目もとめずに素通りしていきました。その子は、ごみを拾って捨てるという行為の意味や価値を知って行動していたのではなく、単に褒められたかったのです。

本来は、「ごみを拾ってくれたから気持ちがいいわ」「きれいになって嬉しいわ」などとその行為自体を認めるような気持ちで伝えるべきでしょう。「すごい」「すてき」と漠然と褒めるのではなく、どういう点がすてきなのか、その行為をどう感じたのかと具体的な行動を認めるように心がけましょう。