三猿の教えと子育て

 江戸初期の左甚五郎作と伝えられる、日光東照宮の三猿は有名です。「見ざる、言わざる、聞かざる」が思い浮かぶでしょう。何となくユーモラスな表情の猿たちです。

しかし、これは、大切な教えを表しているのです。

中国の『論語』の中にも「礼にあらざれば見るなかれ、例にあらざれば聴くなかれ、礼にあらざれば言うなかれ、礼にあらざれば行うなかれ」と書かれています。
インドのマハトマ・ガンディーも3匹の猿の像を身に着けて「悪を見るな、悪を聞くな、悪を言うな」と諭したそうです。これは教育にも子育てにも当てはまります。
親や教師は子どもをしっかりと見、子どものことに耳を傾け、子どもに向かってあれこれと口を出します。これは悪いことではありませんが、ガンディーを見習いたいものです。

「子どもを見てもその悪いことや気になることは見ても見ないふりをせよ、子どものことを聞いても悪いことや気になることは聞いても聞かぬふりをせよ、子どもの悪いことや気になることを細々と言わないようにせよ。」これが子育てや教育における三猿の教えではないでしょうか。今日から「見ざる、言わざる、聞かざる」を心がけてみましょう。子どもへの小言が少し少なくなるでしょう。